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第278回Connoisseures Club
お題 「カリラ」
開催日 2023年7月23日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1アイラカリラ 8年46.0%ダグラスレイン
2アイラカリラ200611年57.3%ソサエティ
3アイラカリラ 11年59.0%ソサエティ
4アイラカリラ201110年61.6%シェリーバット
5アイラカリラ 17年46.6%ダークネス
テイスティングノート
山崎 白秋記
今月のお題は、「カリラ」 である。

  当モルト会で最多出場のカリラ、これで12度目の登場である。

  一杯目のテイスティングで強いピートを感じた時は、当日の蒸留所がほぼ決まったといってよい、それくらいピートをきかしたモルトの中ではリリースの数が多い。

  暑い夏には強いピートのカリラが似合う、さもぴったりのコピーではないか、しかしながら、そう思うのは日本人だけであろう。なぜならスコットランドで40℃届く最高気温を記録する事は無いので。

  では、さっそく今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]ダグラスラング・プレミアバレル カリラ 1/351 8年 46%
【 香り 】
トップノートは強いピート香、ドライに感じる。しばらくすれば中程度のフルーツ香が出てくる、硫黄やヌカの香りも。さらに時間を置けばバニラも感じられるようになる。

【  味  】
やはり強いピート。甘さが程よい、やや度数が低く感じる。
[ NO.2 ] SWMS 53.258 カリラ リフィル ホッグスヘッド/EX-バーボン 1/304
2008 11年 57.3%
【 香り 】
強いピートがまず立つが、その後エレガントなフルーツを感じる。硬質な香りで、やや若い。

【  味  】
フルーティであるが、すぐにピートに支配される。ドライでやや若さを感じる。
[ NO.3 ] SWMS 53.306 カリラ 1/277 11年 59%
【 香り 】
強いピートと爽やかなフルーツ。フルーツの数は多くない。

【  味  】
濃いフルーツが広がるが、負けないピートにマスキングされる。
[ NO.4 ]エリクサー ディスティラーズ カリラ シェリーバット cask no.301628 1/643
2001-2011 10年 61.1%
【 香り 】
トップノートはピートであるが、熟成を予感させる香りも。香りの立ちが遅い、しばらくするとバニラの香りも。エレガントな香りはシェリー樽フィニッシュか。

【  味  】
うまみ成分が多い。ピートとフルーツの味わい、甘さも程よい。
[ NO.5 ]ダークネス カリラ オロロソシェリーフィニッシュ 1/73 17年 46.6%
【 香り 】
フルーティでエステリー。軽いピート香。フルーツは南国系でたいへん濃い香りだ。

【  味  】
フルーツの競演、中程度のピートがバランスして広がる。加水でウッディな熟成を感じることができる。
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