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最新レポート レポート過去ログ クラブ紹介
第131回Connoisseures Club
お題 「オーヘントッシャン」
開催日 2009年11月22日
参加者 13名
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1ローランドオーヘントッシャン199114年49.0%ダグラスオブドラムランリグ
2ローランドオーヘントッシャン 17年51.0%オフィシャル
3ローランドオーヘントッシャン198125年55.7%マーレーマックデイビット
4ローランドオーヘントッシャン199013年60.0%デュワーラトレー
5ローランドオーヘントッシャン199210年64.2%ジェームスマッカーサー
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「オーヘントッシャン」である。
  オーヘントッシャン蒸留所は三回蒸留をしている数少ない蒸留所であり、現在はモリソンボウモアグループの一員としてサントリーの所有となっている。
  同じモリソンボウモアグループの中でも、ボウモアがあの石鹸香を無くしてしまったのとは違い、オーヘントッシャンは良くも悪くもダンボール臭い香りを残しており、時代に流されない貴重な存在といえよう。
  三回蒸留は熟成を早くするためと聞いた事があるが、今回の5本をテイスティングした限りではとても熟成が早いとは思わなかったことを付け加えておく。
  さて、そんなモルト5本を紹介しよう
[ NO.1 ] ダグラスオブドラムランリグ オーヘントッシャン cask LD.4002 1991 14年 49%
【 香り 】
トップノートはレモンの香り、非常にフレッシュである。次に若草の香りが現れる、紙臭い香りもあり、やや若さを感じる。

【  味  】
まず甘みを感じる、その後フルーティさが広がる。複雑な味わいだが、味わいにも若さを感じる。
[ NO.2 ] オフィシャルボトル オーヘントッシャン 17年 51%
【 香り 】
まず感じられるのはトースティーな香りだ、次に甘い香りの個性が。アルコール感が強くノージングの邪魔になる時もある。しだいにエレガントな香りが現れる。さらにバニラ香も感じられ、まったりとしてくる。

【  味  】
酸味が強い。湿気臭い味わいがある、シェリー樽由来のものか。軽いピートを伴う。
[ NO.3 ] マーレイマクディビッド オーヘントッシャン バーボン one/350 1981 25年 55.7%
【 香り 】
トップノートは香ばしい香り。若さとアルコール感の強さが出る。香りの数は多くない。しだいにかすかな熟成香を感じ取れるようになる。

【  味  】
焦げたゴムの個性、湿気っぽい。硫黄の風味。
[ NO.4 ] デュワーラトレー オーヘントッシャン cask no.17283 1990-2004 13年 60.0%
【 香り 】
まず若さが前に出る、好印象では無い臭みがある。香りは薄く、時間を掛けても開いてこない。

【  味  】
アルコール感が強い。若さが前に出る、麦芽風味も強い。酸味が強くバランスが良いとはいえない、青りんごの風味。
[ NO.5 ] ジェームズマッカーサー オールドマスターズ オーヘントッシャン
cask no.137 1992-2002 64.2%
【 香り 】
香りが薄い。草の香り、ダンボール臭い。しばらくするとバニラの香りも出てくる。

【  味  】
ピリピリと舌を刺す、アルコール度数のせいであろうか。甘みはあるが薄っぺらい。とにかく若さを感じてしまう。
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第132回Connoisseures Club
お題 「ブローラ」
開催日 2009年12月27日
参加者 13名
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1ハイランドブローラ197726年51.3%ウィスキーマガジンライブ
2ハイランドブローラ197130年51.7%ダグラスレイン
3ハイランドブローラ198127年53.8%ダンカンテイラー
4ハイランドブローラ 30年55.7%オフィシャル
5ハイランドブローラ198220年58.1%レアモルトシリーズ
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「ブローラ」である。
  惜しまれて閉鎖された蒸留所は多々あるが、ここブローラはそのなかでも最も人気のある蒸留所ではないだろうか。
  閉鎖といっても旧クライヌリッシュであるので、完全な閉鎖といってよいかどうかは疑問ではある。しかし現在のクライヌリッシュには少ない、ピートの強さ、渋みがあるといえよう。
  ブラインドテイスト後、ピート感、熟成、シェリーの個性からラガブリンとブローラの名前が頭に浮かんだが、ピートの強さからラガブリンではないかと感じたしだいである。 思った以上にブローラのピートは強いのがそれで分かると思う。
  今回も名声にたがわぬ素晴らしいモルトが出されたことを付け加えておこう。
  さて、そんなモルト5本を紹介する
[ NO.1 ] ウイスキーマガジン エディターズチョイス ブローラ
88/187 cask no.529 1977-2003 26年 51.3%
【 香り 】
上品かつエレガント、上質の酸味が鼻を抜けていく。フルーツの香りもきわめて心地よい。軽いピートを感じる。

【  味  】
中程度のピート。基本はフルーティ、アンドフルーティ、それもトロピカルで色彩感豊か。たいへん明るい印象、さらに深い旨みを感じる。
[ NO.2 ] ダグラスラング オールドアンドレア ブローラ one/233 1971-2001 30年 51.7%
【 香り 】
たいへん上品かつエレガント。しだいにトロピカルフルーツで満たされる、それも高級なフルーツだ。酸味も心地よい。奥にはキャラメル香も、バーボン樽の個性か。
しだいに香りは深みを増し、樽由来の熟成感に幸せを感じるようになる。

【  味  】
フルーティではあるが、渋みがまた素晴らしい。ウッディな味わいは言葉にならないほどうまい。
[ NO.3 ] ダンカンテイラー ピアレス ブローラ 283/349 19981-2008 27年 53.8%
【 香り 】
トップノートはフルーティ。非常に心地よい酸味を感じる。軽く麦芽風味。時間を掛けても香りは弱い。

【  味  】
軽いピートとフルーティな味わい。やや硬な含み香。味の数は多い方ではない。
[ NO.4 ] オフィシャルボトル ブローラ bottle no.0907 2003 30年 55.7%
【 香り 】
濃いフルーツの香り、奥には軽くミントが香る。わずかにヌカの香り、硫黄っぽくもある、しかし邪魔になるほどでもない。しだいにマッタリ感が強くなり、深みが増す。

【  味  】
中程度のピート。わずかなシェリーの個性が、良い意味でのアクセントになっており、フルーティさと相まって、三拍子揃ったテイストである。しだいにピートは強くなる。
[ NO.5 ] ディアジオ レアモルト ブローラ bottle no.3856 1982 20年 58.1%
【 香り 】
フルーティだが、まったり感も強い、爽やかなまったりだ。酸味がバランスしている。軽いピート香。しだいにトロピカルフルーツが開いてきて、たいへん鮮やかになる。

【  味  】
軽いピート、時間を経るとしだいにピートは強くなる。硬い含み香のフルーツ。香りほど味の数は多くない。
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第133回Connoisseures Club
お題 「カリラ」
開催日 2010年1月24日
参加者 13名
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1アイラカリラ198028年50.5%エクスクルーシブモルツ
2アイラカリラ198325年52.7%ブラッドノック蒸留所
会員限定ボトル
3アイラカリラ No.53.103199313年60.7%ソサエティ
4アイラカリラ198128年63.6%セレブレーション オブ カスク
5アイラカリラ No.53.130 9年68.2%ソサエティ
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「カリラ」である。
  今回で何度目であろうか、そのくらいこの会には登場することが多い蒸留所である。
  とにかくシャープなピートというイメージが強いが、今回はたいへんバラエティーに富んだ味わいのモルトであるとの印象を持った。
  またこの会では世間の辛いという風評に反して、カリラを「甘い」という認識をもつメンバーが多いが、今回のモルトでは特に甘さを感じることは無かった。
  全体的にピートは強いがミントやフルーツ、まったりとした乳酸、キャラメルやパフュームと変幻自在であった。最後までカリラとは結びつかなかったことを報告しておく。
  さて、そんなモルト5本を紹介しよう
[ NO.1 ] エクスクルーシブカスク カリラ cask no.4936 1980 28年 50.5%
【 香り 】
軽いピート香、さわやかにミントが香る。注意深くすれば麦芽風味を感じ取れる。しだいに香りは開いて鮮やかなフルーツと酸味が現れる。

【  味  】
中程度のピート、甘みが心地よい。様々なフルーツもピートの奥に感じられる。
[ NO.2 ] ブラッドノック フォーラム メンバーズ カリラ ホッグスヘッド 1983 25年 52.7%
【 香り 】
爽やかさのミントと熟成のフルーツ。しだいに上品さは増してくる、さらにまったりとした乳酸飲料の香りも。

【  味  】
フルーティではあるが、熟成由来の渋みが心地よい。程よいピートがフルーツとバランスしている。
[ NO.3 ] SMWS 53.103 カリラ 1993-2006 13年 60.7%
【 香り 】
トップノートは強いピート、フェノールも強い。心地よい酸味がピートオンリーのモルトではないと感じさせる。

【  味  】
アルコール感が強い、ピートも強く刺激的だ。ただし旨みが強く、ピートだけに終わらない。
[ NO.4 ] セレブレーション オブ ザ カスク カリラ ホッグスヘッド 90/260 1981-2009 63.6%
【 香り 】
アプリコット系のフルーツ香。しばらくすると、軽い熟成香が感じられるようになる。ただし香りは弱く、注意深くノージングしないといけない。安いキャラメルの香り。最後に軽いピート香。

【  味  】
ドロップの含み香。香料。石鹸。パフューム。とにかく独特である。ボウモアとも違うパフュームだ。やや酸化した香り。
[ NO.5 ] SMWS 53.130 カリラ one/301 9年 68.2%
【 香り 】
中程度のピート香。まったりとふくよかな香りも。酸味とキャラメル香。

【  味  】
まず旨みを感じる。しかしピートが支配的である。ピートがなければ若さを感じることになるであろう。
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第134回Connoisseures Club
お題 「宮城峡」
開催日 2010年2月28日
参加者 13名
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1Other's宮城峡198820年50.0%オフィシャル
2Other's宮城峡 12年58.0%オフィシャル
3Other's宮城峡198917年58.0%オフィシャル
4Other's宮城峡 No.124.1198817年59.4%ソサエティ
5Other's宮城峡19862263.0%オフィシャル
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「宮城峡」である。
  ジャパニーズモルトでまだお題になっていない蒸留所、それが宮城峡であった。それだけに満を持してのモルトが揃っていたのではないだろうか。
  飲み進めていくと、どれもなかなかレベルが高くて、バラエティに富んでいる。リベット、ロングモーン、ハイランドパークの名前が思い浮かぶが、やはりどれも当てはまらない。
  となると山崎あたりの名前が頭に思いに浮かぶ、NO.1、4あたりにはミズナラっぽい個性もある。しかしそうではないとのことだ、そして最後に残ったのが宮城峡というわけだ。
  余市にはミズナラ樽が存在するとのことだから、宮城峡にあってもおかしくは無い。どれもレベルの高いモルトであって、いまさらながら日本の蒸留所の技術に驚くばかりだ。
  さて、そんなモルト5本を紹介しよう
[ NO.1 ] オフィシャルボトル 宮城峡 1988 20年 50%
【 香り 】
トップノートはフルーティー、アンド、フルーティー、たいへん色鮮やか。酸味がピリッとアクセントに。じつにエレガントである、軽くミントの香りも。

【  味  】
まずフルーティーに感じるが、しだいに熟成由来のウッディーが立ってくる。ミズナラ樽の個性も、実に旨いモルトである。
[ NO.2 ] オフィシャルボトル 宮城峡 70th アニバーサリー 12年 58%
【 香り 】
フルーティーに香るが深みもある。ややシェリー樽の個性も、ただしシェリーのいやみはいっさい無い。スイートで素晴らしい香り、しだいにややトースティー。

【  味  】
エレガントでフルーティー。にがみも心地よい、ウッディーな個性も。やさしい甘味。
[ NO.3 ] オフィシャルボトル 宮城峡 cask no C08645 1989-2006 58%
【 香り 】
しょう油の香り。えぐみ。ドライな香りで甘味が感じられない。紹興酒の香り、奥にはエレガントな香りもあるが、紹興酒風味に消されている。しだいにいやみは収まって、スィートになる。

【  味  】
やはりしょう油風味。ドライ。
[ NO.4 ] SMWS 124.1 宮城峡 1985-2005 17年 59.4%
【 香り 】
ほのかに甘くスイート、かつフルーティー、リフィルシェリー樽か。深みのある香りが素晴らしく、幸せな気分にさせてくれる。エレガントな酸味も素晴らしい。しだいにバニラ香も。

【  味  】
たいへんエレガント。しかもウッディーな含み香が素晴らしい、ミズナラ樽の個性も。
参考 2005.09.25. SMWS試飲会での124.1のテイスティングノート
【 香り 】
ドライな印象。その後、熟成香が際立ってくる。ハイランドモルトに似たフルーティーな香り。軽くシェリー香も。

【  味  】
アルコール感は強い、フルーティーかつ酸味がきいてバランスが良い。ほどよく熟成感が感じられ、非常によくできたモルト。
[ NO.5 ] オフィシャルボトル 宮城峡 cask no 80283 1986-2008 63%
【 香り 】
リフィルシェリー樽の個性、ピートの香りが全体を引き締めている。大変濃い香りでまったりとしている。

【  味  】
ピートとフルーツ。ブローラとは違うピートとフルーツだ。しだいにシャープな印象になり、ウッディーな味わいもでてくる。バニラの含み香も。
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第135回Connoisseures Club
お題 「ブナハーブン」
開催日 2010年3月28日
参加者 13名
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1アイラブナハーブン198221年46.0% 
2アイラブナハーブン1990年14年53.2%BBR
3アイラブナハーブン197826年54.6%シグナトリー
4アイラブナハーブン197631年49.4%デュワーラトレー
5アイラブナハーブン19791950.0%ダグラスレイン
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「ブナハーブン」である。
  モルト呑みの間で人気の高いアイラモルトにあって、最も話題にのぼることの少ない蒸留所がここブナハーブンではないだろうか。
  たしかに、ここブナハーブンには印象深いモルトが少なく感じられる。ピートをほとんど効かせず、かつ華やかさも抑え目のハウススタイルは大変地味である。
  そんな印象しか持たなかったのだが、そこはこのモルト会、普通のモルトは出されない。5本を呑み終えると、今回もたいへん素晴らしいモルトが多々あった。
  基本的にドライでありながら、味わい深くウッディな熟成感もあり、たいへんレベルの高いモルトが出てきたのである。
  さて、そんなモルト5本を紹介しよう
[ NO.1 ] ジョン マクドゥーガル スピリット オブ アイラ ブナハーブン ラムカスクフィニッシュ
1982-2003 46%
【 香り 】
トップノートはミント、香りはなかり軽い。わずかにヌカの香りも。しだいに酸味がでてきてアクセントが付く。フルーティーさは梅の香り。

【  味  】
たいへんドライ、無機物の味わい。軽いがしっかりした熟成が感じられる。
[ NO.2 ] ベリブラザーズ アンド ラッド ブナハーブン 1990-2004 53.2%
【 香り 】
酢酸エチルの香り、たいへんエステリー。メロンの香りも感じられる。奥にはまったりとしたタクアンの香りも。酸味もほどほどに感じられる。

【  味  】
やはり酢酸エチルの味わい、フルーティーではあるがドライである。よく味わってみるとしぶみも感じられる。
[ NO.3 ] シグナトリー ブナハーブン シェリーバット cask no 2539 1978-2005 26年 54.6%
【 香り 】
トップノートはエステリー。しだいにこってりとした香りになり、バタースカッチの香りで満たされる。時間が経つと甘い香りも増えてくる。香りの数はたいへん多い。

【  味  】
うまみが強く味わい深い、うまみとは相反するがドライでもある。かすかに熟成由来のウッディな印象がある。
[ NO.4 ] デュワラトレー ブナハーブン シェリーバット cask no 6223 1/529
1976-2008 31年 49.4%
【 香り 】
言葉に出来ないが、かつて嗅いだことの無い香りがする、無機物の香りだ。香りの数はたいへん多い、ハチミツの香りもある。
しだいにエレガントな香りに変化するとともに、ウッディな熟成感に満たされる、たいへんすばらしい香りだ。バタースカッチの香りもある。

【  味  】
基本的にはドライだが、味の数は多く、熟成感が大である。ウッディな味わいが素晴らしい、渋味も熟成感を上げるのに一役買っている。たいへんうまいモルトである。
[ NO.5 ] ダグラスラング オールドモルトカスク ブナハーブン 1/379 1979-1998 19年 50%
【 香り 】
へんな表現だが「くさい」である、シェリー樽熟成であろうと思われるが、えぐみや焼いた砂糖の香り、ヌカの香りも。よく言えば香ばしくトースティーである。

【  味  】
やはりシェリー樽熟成の個性である焦げたゴムの味わいが強い。シェリー樽熟成好きの方にはお勧めであろう。
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