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Connoisseures Club
最新レポート レポート過去ログ クラブ紹介
第151回Connoisseures Club
お題 「バルブレア」
開催日 2011年7月24日
参加者 13名
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1ハイランドバルブレア196540年42.0%ウィスキーエクスチェンジ
2ハイランドバルブレア196931年45.0%オフィシャル
3ハイランドバルブレア197529年46.2%エクスクルーシブモルツ
4ハイランドバルブレア199119年52.0%ダンカンテイラー
5ハイランドバルブレア199020年53.7%ブラッドノックフォーラム
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「バルブレア」である。
  個性が強い北ハイランドの中にあって、あまり印象に残らない蒸留所の筆頭ではないだろうか。
  もちろんオフィシャルボトルも飲んだ記憶がないくらいの蒸留所なのである。
  バランタインのキーモルトとなっているのであまり個性の強いものは造らないのかもしれない。
  そして今回の5本はといえば、エステリーな濃い香りを特長としていたが、どことなく特徴が弱く、蒸留所を特定するほどの入力がなかったのも事実である。
  長熟ものが多く出されたが、ピークを過ぎてしまった印象はなく出来自体は悪くない蒸留所といえるのかもしれない。
  さて、そんなモルト5本を紹介しよう
[ NO.1 ] ウイスキーエクスチェンジ バルブレア バーボンカスク
1965-2005 cask no.1349 40年 42%
【 香り 】
トップノートはセメダイン、有機溶剤系の香りが強い、バーボン樽の個性なのかもしれない。エステリーにマスクされて他の香りが感じ取れない。
奥にはかすかな熟成香が感じ取れる。軽くシェリーカスクの個性も。しばらくするとライチの香りも出てきて、バラエティー豊かな印象になる。

【  味  】
やはりエステリーでセメダインを感じる。しかし意外にドライでさっぱりしており、かつしばらく味わっていればウッディな熟成感も味わえる。美味いモルトである。
[ NO.2 ] オフィシャルボトル バルブレア 1969 31年 45%
【 香り 】
エステリーで爽やか、フルーティーな個性。かすかにピートを感じる。時間が経てば甘い香りに満たされる、深くまったりとした印象だ。

【  味  】
味は一転してドライでピリピリしており、甘さは少ない。加水すると軽いピートを感じるようになり、さらにウッディな深みに包まれる。
[ NO.3 ] エクスクルーシブモルツ バルブレア 1975-2005 29年 46.2%
【 香り 】
トップノートはエステリー。奥にはたいへんエレガントな香りがある。しばらくグラスを回していると甘い香りが立ってきて、深いフルーツ香に満たされる。

【  味  】
たいへんフルーティーで鮮やか、主に桃の香り。加水すればさらにフルーツがあふれ出し、フルーツの競演となる。
[ NO.4 ] ダンカンテイラー バルブレア オーク cask no.1615 81/222
1991-2010 19年 52%
【 香り 】
トップノートはやや臭い香り。ただしそれはすぐに消え、エレガントな香りとなる。深みと酸味がバランスしている。

【  味  】
アルコール感が強い。ドライでさっぱりしている。味の数は多く無い。
[ NO.5 ] ブラッドノックフォーラム バルブレア シェリーバット cask no.166 27/587
1990-2010 20年 53.7%
【 香り 】
こげたゴムの個性、ヌカの香り。イオウ風味。あきらかなシェリーカスクの個性。ただし時間とともにネガティブな部分は弱くはなってくる。

【  味  】
やはりシェリーカスクの個性、しかし味では焦げたゴムは弱く、下品に感じることは無い。よくできたシェリーカスクと言える。
加水すると、たいへん甘い含み香となる。
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第152回Connoisseures Club
お題 「ラフロイグ」
開催日 2011年8月28日
参加者 13名
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1アイララフロイグ199018年53.9%キングスバリー
2アイララフロイグ199713年55.1%ダンカンテイラー
3アイララフロイグ199615年56.4%ウィスキーエージェンシー
4アイララフロイグ200010年59.1%ウィスキードリス
5アイララフロイグ199813年59.6%モルツ オブ スコットランド
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「ラフロイグ」である。
  繊細な長熟モルトを静かにじっくりテイスティング。
  この夏の暑いさなかにそんな飲み方は似合わないだろうというマスターのはからいで、今回はしっかりとピートの効いたモルトが集められた。
  もちろん、厳選されたラフロイグなのでピートだけに終わらず、バラエティに富んだ香りが楽しめたのは言うまでも無い。
  オフィシャルボトルを較べれば、ピートの強さではアードベッグやカリラに一歩引けをとっているラフロイグではあるが、ボトラーズとなるとそうはいかない。
  かなり刺激的なピートに、名古屋のひどい暑さも、ひと時忘れたことを報告しておく。
  さて、そんなモルト5本を紹介しよう
[ NO.1 ] キングスバリー ラフロイグ 1990 234/234 18年 53.9%
【 香り 】
トップノートはハッカにミント、爽やかでエレガントな香りだ。軽いピートを基本とし、トースティな香りも。酸味が程よくバランスしている、しだいにピートは強くなってくる。
ピートは強いが、酸味と甘みが非常に心地よい。

【  味  】
やはりエステリーでセメダインを感じる。しかし意外にドライでさっぱりしており、かつしばらく味わっていればウッディな熟成感も味わえる。美味いモルトである。
[ NO.2 ] ダンカンテイラー ラフロイグ 1997-2010 cask no.66512 131/271 13年 55.1%
【 香り 】
質の高いエステリーなトップノート、たいへん鮮やかに香る。フルーティーな香りも十分であるが、時間とともにまったりとしてきて、甘い香りの個性も楽しめる

【  味  】
非常にシャープなピート。香ばしい含み香、酸味がアクセントとなっている。
[ NO.3 ] ウイスキーエージェンシー ラフロイグ exバーボン・ホッグスヘッド
1996-2011 1/254 15年 56.4%
【 香り 】
トップノートはトースティ、程なくピートに満たされる。やや雑味を感じるが、程なくそれは消えて行く。それとともにマスキングされていたエレガントなフルーツが顔を出す。

【  味  】
甘い含み香。もちろんピートは強く、奥にはやや湿気た味も感じられる。
[ NO.4 ] ウイスキードリス ラフロイグ バーボン・ホッグスヘッド
1/157 2000-2010 10年 59.1%
【 香り 】
まったりと濃い香り、フルーツとキャラメルとトーストが渾然一体。ピートもかなり強く香る。

【  味  】
アルコール感が強い。甘みを強く感じるがトースティな含み香と相まって心地よい。
味の数は多いほうではないが、ピートの効果でドライとは感じない。
[ NO.5 ] モルツ オブ スコットランド ラフロイグ バーボン・ホッグスヘッド
cask no.700272 22/152 1998-2011 59.6%
【 香り 】
まったりと濃い目のエステリー、小さい樽で熟成されたと感じる。そのあと強いピートが鼻を抜けていく。

【  味  】
エレガントな含み香、エステリーでフルーティ。しかしその後、強いピートが押し寄せる。
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第153回Connoisseures Club
お題 「リンクウッド」
開催日 2011年9月25日
参加者 13名
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1スペイサイドリンクウッド198426年53.2%ブラッドノックフォーラム
2スペイサイドリンクウッド199119年53.5%ダンカンテイラー
3スペイサイドリンクウッド198426年53.7%エイコーン
4スペイサイドリンクウッド198920年55.4%ケイデンヘッズ
5スペイサイドリンクウッド198819年56.9%ウィスキーエクスチェンジ
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「リンクウッド」である。
  リンクウッド なんて繊細で、かつふくよかさをイメージさせる韻であろうか。それほどメジャーな蒸留所ではないが、そんなネーミングからか、飲む前から期待に胸を躍らせてしまうのである。
  爽やかなフルーツ香と、エレガントなシェリー樽由来の香り、まったりとふくよかなキャラメル香、そんな印象をリンクウッドにはもっている。
  今回の5本もそんな期待を裏切らないものであったといえる、ただし期待の強すぎた方々には多少の裏切りはあったのかもしれない。
  さて、そんなモルト5本を紹介しよう
[ NO.1 ] ブラッドノックフォーラム リンクウッド ホッグスヘッド cask.no 1625
1984-2010 213/264 26年 53.2%
【 香り 】
まず質の高いフルーツが香る、追ってミント系のシャープな香りが立ってくる。しばらくすれば甘い香りに満たされるが、ほどよいものだ。
軽いピート香が感じられる。

【  味  】
言葉は悪いが「どす甘い」そんな味わい。トースティな印象もある、ただしシェリー樽由来のものとは異質の香ばしさである。
[ NO.2 ] ダンカンテイラー リンクウッド 1991-2010 cask no.10238 138/278 19年 53.5%
【 香り 】
ライトなフルーツ香。ミントの爽やかさを感じながらグラスを回していると、しだいにエレガントな印象になってくる。
奥にはパフュームを感じるが、消えてしまいそうなものだ。軽いピート香と麦芽風味。

【  味  】
ドライな味わい。やや嫌味な甘さが感じられる。かすかにシェリー樽由来の含み香も。
[ NO.3 ] エイコーン ギャラリーラウンジシリーズ リンクウッド ホッグスヘッド
1984-2010 cask no.00059 62/120 26年 53.7%
【 香り 】
トップノートはエレガントなフルーツ。リフィルシェリー樽によるものだろうか、軽いシェリー香。
ほどよく甘く香り、リラックスできる香りである。

【  味  】
一転して、味わいはドライである。加水すると味わいは開いてきて、高級フルーツがたくさん出現する。
[ NO.4 ] ケイデンヘッズ リンクウッド ポート one/256 1989-2010 20年 55.4%
【 香り 】
軽いフルーツ香。ジーンといがらっぽい、軽いピート香であろうか。その後、軽くミントが漂う。控えめなシェリー香はリフィルシェリー樽熟成か。

【  味  】
ドライフルーツの香り、爽やかミントも。ほど良い酸味が軽い甘さとバランス。旨み成分が強い。
[ NO.5 ] ウイスキーエクスチェンジ リンクウッド one/287 1988-2008 19年 56.9%
【 香り 】
やや若い香り。しだいにエステリーな香りが出てくるが、香りは単調だ。さらに時間が経過すれば、バニラ香が広がるようになる。

【  味  】
まず酸味を感じたあと、エステリーが広がる。やはり単調な味わい。
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第154回Connoisseures Club
お題 「グレンドロナック」
開催日 2011年10月23日
参加者 13名
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1ハイランドグレンドロナック199514年50.0%ダグラスレイン
2ハイランドグレンドロナック199727年47.5%シグナトリー
3ハイランドグレンドロナック197534年47.8%ダンビーガン
4ハイランドグレンドロナック199316年61.0%オフィシャル
5ハイランドグレンドロナック199415年61.8%ウィスキーエクスチェンジ
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「グレンドロナック」である。
  グレンドロナックといえばシェリー樽熟成を思い浮かべるのは、やはりオフィシャルボトルがシェリーを使ったものが多いからであろうか。
  シェリー樽ばかりがセラーの中で眠っているのでは無かろうが、今回の5本もシェリーが大半であった。
  そんな5本ではあるが、最後まで蒸留所を言い当てることが出来なかったのは、いまひとつ個性が無いからであろうか。
  さて、そんなモルト5本を紹介しよう
[ NO.1 ] オールドモルトカスク グレンドロナック リフィルバット
1995-2010 one/240 14年 50%
【 香り 】
やや臭みのあるトップノートだが、しばらくすればミントの香りに消されてしまう。ドライな印象であるが、時間がたてばミルキーなキャラメル香が支配する。奥にはシェリーのえぐみも感じられる。

【  味  】
旨みが強く味わい深い。加水するとフルーツが現れるが意外にドライと感じる。
[ NO.2 ] シグナトリー グレンドロナック ホッグスヘッド
1997-2005 cask no.3720 7/147 27年 47.5%
【 香り 】
ミントとフルーツのトップノート。その後、注意深くノージングすれば、たくあん系の臭みが感じられる。
しばらくグラスを回していると、そんなマイナーな印象は消えていき、青空の清々しさが香ってくる。

【  味  】
フルーティーであるがドライ、味の数が少ないのであろうか。加水すればフルーツの数が増えていくことを感じとれる。
[ NO.3 ] ダンビーガン グレンドロナック ホッグスヘッド
1975-2009 cask no.1704 34年 47.8%
【 香り 】
トップノートは甘い香り、シェリー樽であろうか。えぐみが感じられるが、しだいにエステリーな香りが強くなり、マイナスイメージは消えていく。

【  味  】
ウッディな熟成感が素晴らしいが、押し出しの強いものではない。上品な長期熟成といえよう。
加水でぐっとフルーティになる。たいへん味わい深いモルトだ。
[ NO.4 ] オフィシャルボトル グレンドロナック オロロソ シェリー 525/604
1993-2009 16年 61.0%
【 香り 】
えぐみが強いが、濃いフルーツが支配的である。シェリー、あるいはポート樽か。エステリーではあるが、焦がした砂糖の香りも強く極めてトースティ。甘い香りも強い。

【  味  】
やはりポートかシェリー樽の個性。きわめてトースティな味わい。
[ NO.5 ] ウイスキーエクスチェンジ グレンドロナック シェリーバット 1/570
1994-2009 15年 61.8%
【 香り 】
甘く、焦げた砂糖菓子の香り。シェリー樽の印象。

【  味  】
ドライでアルコール感が強く、味の数は多くない。
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第155回Connoisseures Club
お題 「グレンマレイ」
開催日 2011年11月27日
参加者 13名
1 2 3 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1スペイサイドグレンマレイ No.35.24199810年59.5%ソサエティ
2スペイサイドグレンマレイ199014年61.3%ゴールデンカスク
3スペイサイドグレンマレイ No.35.3413年57.0%ソサエティ
4スペイサイドグレンマレイ197535年52.7%ダンカンテイラー
5スペイサイドグレンマレイ197336年53.1%ウィスキーエージェンシー
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「グレンマレイ」である。
  なんともマイナーな蒸留所ではないか、そのくせオフィシャルボトルはたくさんリリースされている。そんなボトルを飲んだ事が無いというのがマイナーたる所以ではないだろうか。
  オフィシャルボトルはずいぶん前に何種類かテイスティングしたことがあるが、どれもドライかつアルコール感が強く、香りの数が少ないことから、これと言った印象が無い。
  そんなグレンマレイではあるが、ボトラーズものとなると、また話が変わってくるからおもしろい。 今回の色の濃いモルトには、ジャパニーズ・モルトを彷彿とさせる香りを感じた。
  またスペルが良く似たグレンモーレンジと、オーナーが同じなのも興味深いところである。
  さて、そんなモルト5本を紹介しよう
[ NO.1 ] SMWS 35.24 グレンマレイ 1998-2008 10年 59.5%
【 香り 】
まず、ミントの香りが立ってくる、ただし香りの立ちは遅く、そのほかの香りが出てこない。しばらくすると南国フルーツがほのかに香ってくる。奥にはほんの僅かな熟成香も。

【  味  】
ミントの含み香が口に広がる、古い樽の香りも。やはり南国フルーツが広がり、明るい雰囲気である。旨み成分も多い。
さて、2008年 3月のSWMSの試飲会で同じモルトをテイスティングしているので、ここに紹介しておく。 ラベルを見てテイスティングしたせいか、直前に飲んだモルトに影響されているのか、なんともまあ印象が違うものである。 ご参考にされたい
【 香り 】
シャープな香り、スパイシー。香りの数は少ない。アルコール感が強い。

【  味  】
ニューポットの香り、非常に若い香りだ。砂糖水の個性。
[ NO.2 ] ゴールデンカスク グレンマレイ 1990-2004 cask no.4561 34/128 61.3%
【 香り 】
ミントとハッカのトップノート、そしてさわやかフルーツ。いっけんライトな感じに思われるが、キャラメル系のまったりした香りもある。

【  味  】
甘さがしっかり感じられる、主役はこってりとしたフルーツだ。ただしそれほどフルーツの数は多くない。うまみ成分が多い。
[ NO.3 ] SMWS 35.34 グレンマレイ 1/281 13年 57.0%
【 香り 】
きわめてエステリー、バーボン樽の個性か。しばらくするとキャラメルの甘い香りが立ちこめる。 かすかにハッカが感じられ、アクセントが付いてバランスしている。
しばらくすればウッディな熟成香が立ってきて、たいへん深みのある香りとなる。

【  味  】
渋味や苦味が強いがけっしてマイナスイメージでは無い。ウッディな樽香も心地よい、ピートもわずかに感じられる。
しばらく飲んでいると、さすがに渋味と苦味がつらくなってくる。
[ NO.4 ] ダンカンテイラー ピアレス グレンマレイ cask no.64 9/214 1975-2010 35年 52.7%
【 香り 】
エステリーかつまったりとした香り、バーボン樽熟成か。わずかにミントやハッカの香りも。
エステリーにマスキングされて、他の香りがマスキングされているようにも感じる。

【  味  】
フルーティー・アンド・エステリー。こってりとした含み香としっかりした旨み。
フルーツは南国系で、いく種類かのミックスである。
[ NO.5 ] ウイスキーエイジェンシー グレンマレイ exバーボン 1/301 1973-2010 36年 53.1%
【 香り 】
こってり感と濃いエステル香。ただし、たいへんエレガントである。バランスするように適度のピートを感ずる。 もっとたくさんの香りを期待したが、意外と単調である。

【  味  】
渋味が強い。こってりとした味わいが強く、ざらざら感もある。旨み成分も多い。渋味は、熟成由来のものと感じられる。
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