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Connoisseures Club
最新レポート レポート過去ログ クラブ紹介
第256回Connoisseures Club
お題 「トーモア」
開催日 2020年6月28日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1スペイサイドトーモア198830年47.9%ケイデンヘッド
2スペイサイドトーモア199219年52.8%シグナトリー
3スペイサイドトーモア200412年61.2%G & M
4スペイサイドトーモア198829年50.0%オールド モルト カスク
5スペイサイドトーモア200016年48.0%オフィシャル
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「トーモア」 である。

  かなりマイナーな蒸留所だ、ただし当会では去年の4月以来2回目の登場である。

  モルトを紹介するブックでも最終ページに近いところにあり、忘れ去られがちであるが、オフィシャルボトルもあり、1960年にモルトづくりを開始した新しい蒸留所だ。ポットスティルも8基設置され小さな蒸留所では無い。

  さて、さっそく今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]ケイデンヘッド トーモア 3xバーボンホッグスヘッド no.bottle 462
1988-2019 30年 47.9%
【 香り 】
トップノートはエステリー、そしてきわめてフルーティ。フルーツの種類は多いが、特に梅が香りが印象的である。

【  味  】
フルーティだがドライである。注意深くすれば幾種類ものフルーツを感じる事ができる。
[ NO.2 ] シグナトリー トーモア バーボンバレル cask no.5683+5688 117/361
1992-2011 19年 52.8%
【 香り 】
トップノートはエステリーだが、シェリー樽の個性も感じられゴージャスだ。酸味も心地よく、しばらくすればバニラの香りも。

【  味  】
フルーティだが、心地よい苦みも、熟成由来か。ただしフルーツの含み香は長く続かない。
[ NO.3 ] GM トーモア バーボンバレル cask no.895+896+897+898 2004-2016 61.2%
【 香り 】
ドライでアルコール感が強い。しばらくすると甘さが感じられ、さらにバニラの香りも。

【  味  】
やはりドライでアルコール感が強く、にがみも強い。味の数は多く無い。
[ NO.4 ]OMC トーモア ref HL15243 1988-2018 29年 50%
【 香り 】
えぐみを感じさせる香り、いおうの香りと湿気た風味、シェリー樽由来か。しばらくグラスを回していればエステリーで甘い香りが立ってくる。

【  味  】
たいへん深みのあるエステリーな含み香。わずかに熟成由来の樽の渋みも感じられる。
[ NO.5 ]オフィシャル トーモア アメリカンオーク BATCH no.A1603 2016 16年 48%
【 香り 】
イオウ、たくあんの香り、かなり癖が強い、シェリー樽由来か。

【  味  】
若いラムの味わい、さらにイオウの個性とにがみも。
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第257回Connoisseures Club
お題 「ウエストポート」
開催日 2020年7月26日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1ハイランドウエストポート199521年49.1%ディスティラリーズコレクション
2ハイランドウエストポート199720年54.2%トンプソンブラザーズ
3ハイランドウエストポート200411年61.4%キングスバリー
4ハイランドウエストポート200612年60.3%スコッチユニバース
5ハイランドウエストポート199718年58.4%オーシャンズ
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「ウエストポート」 である。

  聴きなれない名前であるが、モルト呑みの間ではグレンモーレンジであることは暗黙の了解だ。いわゆるティースプーンモルトというやつである。

  門外不出のモーレンジを、たった一杯のティースプーンのモルトを加えることで、シングルカスクを飲むことが出来るのだからありがたいことである。

  もちろん、中身はモーレンジであるのでモルトの出来が悪かろうはずが無い。

  さて、さっそく今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]スコッチモルトセールス ディステラリーコレクション ウエストポート ホッグスヘッド
1995-2017 21年 49.1%
【 香り 】
きわめてエステリーだ、ただし他の香りがマスキングされ、香りの数が多く感じられない。

【  味  】
フルーティで爽やか。フルーツの種類は多く、色鮮やかだ。
[ NO.2 ] THE THOMPSON BROS ドーノッホ/ウエストポート cask no.3292 1/270
20年 54.2%
【 香り 】
トップノートはウッディ、上質なバーボン樽のファーストフィルか。わずかにキャラメル香も。

【  味  】
樽の味わいが強い、ニッカの余市でよくみられる樽の使い方だ。
[ NO.3 ] キングスバリー ウエストポート ホッグスヘッド cask no.600045 1/225 11年 61.4%
【 香り 】
穀物臭が強い、若さからくる香りか、わずかにウッディ。しばらくすれば嫌味な香りは弱くなり、フルーツ香が現れてバランスが取れてくる。
さらに時間が経てば樽の香りが強くなり、上質感が増す。

【  味  】
フルーティーでウッディ。樽由来の苦みも心地よい。良い意味でアルコール感が強い。
[ NO.4 ]URSA MAJORI ウエストポート ファーストフィル 2006-2018 60.3%
【 香り 】
キャラメル香が心地よい。樽由来の渋みを感じさせる香り。ただし香りの数は多くない。

【  味  】
こげたゴム臭、湿気た味わい。シェリー樽熟成か。わずかに硫黄臭、若さとアルコールが強く感じられる。
[ NO.5 ]ザ・オーシャンズ ウエストポート ダークシェリー cask no.1500071 1/297
1997 18年 58.4%
【 香り 】
たいへん濃い香り、きわめてエステリー。南国フルーツが盛りだくさん、爽やかな一面もある。

【  味  】
ぶどう系のフルーツが口いっぱいに広がる。甘さも心地よい。
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第258回Connoisseures Club
お題 「タムデュー」
開催日 2020年9月27日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1スペイサイドタムデュー 8年43.0%G & M
2スペイサイドタムデュー199820年50.0%オールド モルト カスク
3スペイサイドタムデュー198828年48.3%ダグラスレイン
4スペイサイドタムデュー 24年54.4%ケイデンヘッズ
5スペイサイドタムデュー200712年48.4%ダグラスレイン
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「タムデュー」 である。

  2回目の登場となるタムデュー蒸留所である。近くにはスペイ川が流れ、かつてはストラススペイ鉄道も走っており、たいへん交通の便が良かった場所である。

  出来上がったウイスキーを運び出すには、最高の立地であったといえよう。ストリートビューを使えば、今でも綺麗に保存された駅舎とプラットフォームを確認することができる。

  さて、さっそく今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]GM タムデュー 8年 43%
【 香り 】
トップノートは硫黄の香り、ただしそれほど強いものでは無い。しだいにフルーティで華やかな香りが立ってくる。程よい酸味とバニラの香り。

【  味  】
フルーティではあるが、にがみを伴う、ややドライだ。加水すれば旨味が増し、ウッディな含み香も感じられるようになる。
[ NO.2 ] OMC タムデュー 1/231 1998-2018 20年 50%
【 香り 】
わずかに硫黄の香りがするが、しだいにフルーツの香りが開いてくる。奥にはウッディな樽の香りも。

【  味  】
フルーティーでウッディ。長熟を予感させるが、味の数は多くない。
[ NO.3 ] ダグラスレイン・オールドパティキュラー タムデュー リフィルホッグスヘッド
REF.DL11415 1/207 1988-2016 28年 48.3%
【 香り 】
トップノートはフルーティー、たいへん鮮やかで綺麗なフルーツだ。ただし香りの数は多くない。しばらくするとキャラメル香もでてくる。

【  味  】
やや硬い味わい、基本的にフルーティーではあるがフルーツの競演とまではいかない。
[ NO.4 ]ケイデンヘッド・スモールバッチ タムデュー 24年 54.5%
【 香り 】
エステリーかつウッディで、たいへん深い香り。ビッグなボディだ。香りだけでも満足してしまうであろう。

【  味  】
フルーティーではあるが、しっかりとした樽の個性を味わうことが出来る。それも極上の樽である。ほどよい酸味を伴う。
[ NO.5 ]ダグラスレイン・オールドパティキュラー タムデュー シェリーバット
REF.DL13383 1/413 2007-2019 12年 48.4%
【 香り 】
硫黄の香り、こげたゴム、まさにシェリー樽熟成の典型である。しだいに甘い香りとエステリーな香りが立ってくる。

【  味  】
たいへんトースティーだ、ただし単調な味わい。
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第259回Connoisseures Club
お題 「アラン」
開催日 2020年10月25日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1アランアラン 9年56.2%オフィシャル
2アランアラン  56.2%オフィシャル
3アランアラン199623年52.2%ブラッカダー
4アランアラン199619年52.6%カーンモア
5アランアラン 21年50.4%オフィシャル
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「アラン」 である。

  3回目の登場となるアラン蒸留所である。会が発足した当時、最も新しい蒸留所のアランであったが早いもので蒸留を開始して25年が経っている。

  当初は若いモルトばかりで、あの手この手の変化球で仕上げていたが、昨今は長熟の素晴らしいモルトがリリースされているようだ。

  さて、さっそく今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]オフィシャル アラン クォーターカスク 56.2%
【 香り 】
トップノートはフルーティ、香りは弱いのでじっくりと楽しみたい。しだいに上品な樽香が立ってくる、さらにキャラメル香も。

【  味  】
やはりフルーティな味わいで、かつ樽香も十分だ。樽由来のしぶみも心地よい。
[ NO.2 ] オフィシャル マクリムーア 58.2%
【 香り 】
すぐに感じられるピート香、しばらくグラスを回していればフルーツも出てくる。

【  味  】
やはりピートが支配的で多くをマスキングしている。ピートを愛好する向きにはお勧めのモルト。
[ NO.3 ] ブラッカダー ロックランザ シェリーバット cask no.932 478/577 23年 52.2%
【 香り 】
トップノートは爽やかなフルーツ。やや硬い香りもあり、若さを感じるが、それはしだいに消えて行く。
わずかにキャラメルと甘いバニラの香り。

【  味  】
トースティーでシェリー樽の個性を感じるが、概ね熟成由来の心地よい樽香を楽しめるモルトである。
[ NO.4 ]カーンモア セレブレーションカスク アラン シェリーパンチョン cask no.2135
1/444 1996-2015 52.6%
【 香り 】
梅やぶどうなど、複雑なフルーツ香を感じる。注意深くすればウッディな香りもあり長熟を予感させる。

【  味  】
わずかにトースティではあるが、樽由来の心地よさが前に出る。じっくり味わっていれば上質なフルーツを楽しむことができる。
[ NO.5 ]オフィシャル KINDONAN PLADDA ISLAND アラン シェリーバット+シェリーパンチョン
ルピーポートフィニッシュ 21年 50.4%
【 香り 】
トップノートは甘い香り、わずかにトースティ。香りの数は多くなく単調だ。

【  味  】
含み香は湿気た印象、梅の味を感じる時も。
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第260回Connoisseures Club
お題 「グレンエルギン」
開催日 2020年11月29日
参加者 13名
1 3 2 4 5
1 2 3 4 5
No地区蒸留所ビンテージ年数度数備考
1スペイサイドグレンエルギン200712年46.0%シグナトリー
2スペイサイドグレンエルギン199524年52.9%ラトレー
3スペイサイドグレンエルギン 11年59.0%ザ • オーシャン
4スペイサイドグレンエルギン199520年51.7%モルトバーン
5スペイサイドグレンエルギン200712年60.0%G & M
テイスティングノート
山崎 白秋記
  今月のお題は、「グレンエルギン」 である。

  ホワイトホースのキーモルトで有名なグレンエルギンであるが、モルト会ではなんと5回目の登場だ。

  典型的なスペイサイドモルトで、奇をてらわないスタンダードな印象が強い。今回もそんな印象は変わらず、バランスの取れたモルトが多かった。

  さて、さっそく今回の5本を紹介することにしよう。
[ NO.1 ]シグナトリー グレンエルギン ホッグスヘッド cask no.800244+800245
2007-2020 12年 46%
【 香り 】
トップノートはミントとハッカ、わずかにエステリー。香りが弱く、注意深くテイスティングしたい。香りの数は多くない。

【  味  】
ピリピリとスパイシーでドライ。おおむねフルーティで、旨味成分も感じられる。
[ NO.2 ] ADラトレー グレンエルギン バーボンホッグスヘッド cask no.3206 no.bottle289
1995-2020 24年 52.9%
【 香り 】
ミントとハッカをまず感じる。その後エステリーに香るようになり、程よい酸味をともなう。

【  味  】
フルーティな味わい、スペイサイドモルトか。ごくわずかにピートを感じる。
[ NO.3 ] ウイスク・イー The Occeans グレンエルギン ホッグスヘッド cask no.807932
1/287 2008 11年 59.0%
【 香り 】
うまく言葉にできないが、変わった香りがする。その後、肉っぽい香りも出てくる。
しばらくグラスを回していれば、香りはエレガントに変化してくる、フルーツは桃系の香り。トップノートから一転して、時間とともに爽やかな印象となってくる。さらにはキャラメルの香りも。

【  味  】
あざやかなフルーツ、たいへん爽やか。程よい酸味をともなう。
[ NO.4 ]モルトバーン グレンエルギン バーボンカスク 47/116 1995-2015 20年 51.7%
【 香り 】
フルーティでエステリー、たいへん上質な香り。酸味と甘さがバランスしている。

【  味  】
フルーツの競演、しかも濃い味わい、南国フルーツだ。味の数はたいへん多い。
[ NO.5 ]GM コニサーズチョイス グレンエルギン ファーストフィルシェリーバット
cask no.802872 1/655 Batch 20/048 2007-2020 12年 60%
【 香り 】
赤ワインを思わせる香り、ウッディな香りも心地よい。キャラメルやバニラの香りも。樽の香りが強いモルトだ。

【  味  】
やはり赤ワインの味わいをまず感じる。その後、樽由来のキャラメルやバニラが強く出てきて、ワイン樽、あるいはバーボン樽熟成なのかまったく判断が付かないモルトだ。
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